偏頭痛の治療 >
偏頭痛薬の自己注射

偏頭痛薬の
自己注射

偏頭痛の特効薬として、トリプタン製剤が2000年に登場し、注射薬や錠剤、点鼻薬があります。

トリプタン製剤は医師の処方薬で、鎮痛薬が効かない偏頭痛に使用が認められています。

偏頭痛薬で最も手軽で広く使われているのは、錠剤です。

ただし、効き始めるまでに30分ほどかかるため、重症の偏頭痛患者では、飲むタイミングが遅れると効かないことも多く、吐き気がひどいと、飲んだ錠剤を吐くこともあります。

そのような時に効果的なのが、トリプタン製剤の注射薬です。

注射後、5〜10分で効き始めます。

しかし、偏頭痛は体を動かすと悪化するため、偏頭痛がひどい時は、注射のために医療機関に行くのが困難なことがあります。

そこで、自宅でトリプタン製剤の注射薬が使えるよう、「イミグラン・キット皮下注射剤」(一般名スマトリプタンコハク酸塩)が、グラクソ・スミスクライン社から発売されています。

使い方は簡単。注射液が入ったカートリッジをペン型の注射器にセット、太ももに押し当ててボタンを押すだけです。

バネで5mmほどの針が飛び出して皮膚に刺さり、薬剤が注入されます。

慢性頭痛の一つで、年に1〜2回、激しい痛みが1か月ほど続く「群発頭痛」にも、使用が認められています。

ただ、注射液の値段(健康保険での自己負担額)は1本1,000円強で、錠剤(1錠約300円)の3倍以上と高額です。

ほかに、医師が使い方を教える指導管理料や、初診時には注射器本体の加算があり、さらに3,000円以上負担が増える計算になります。



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