偏頭痛は、噛み合わせの悪さや、あごから側頭部にかけての筋肉、首の後ろの筋肉の過度の緊張が原因になることがあります。
スポーツ選手など力を振り絞る必要がある場合、人は歯を食いしばります。
この時、噛み合わせにずれがあると力を出し切れません。
日常生活では問題なくても、競技の世界では致命的になることもあります。
このとき重要な歯は、中央の前歯から数えて左右の5番目と6番目の上下の歯。
この歯は、噛む時に力が集中する部分で、ここがずれると、十分な力の発揮が難しくなります。
激しいスポーツをする選手に偏頭痛持ちが多いことが知られていますが、噛み合わせの悪いスポーツ選手が噛み合わせの治療をすると、筋力トレーニングなどでかつてない力を出せるようになるだけでなく、激しい練習後も偏頭痛が起こらなくなる(少なくなる)ことも知られています。
また、ある研究では、噛み合わせの悪い人は、偏頭痛の頻度が顕著に高いことが明らかにされています。
偏頭痛が慢性的に起こる場合、脳腫瘍なども考えられるので、検査は必要です。
ただ、原因不明の偏頭痛が、噛み合わせの治療で改善されることも少なくないので、一度噛み合わせのチェックを歯科医にしてもらうとよいでしょう。